メジロを保護しました!
こんにちは。marです。
先日、夫がランニング中に私の携帯に電話をかけてきました。夫はイヤホンをしながら走っている状態からの電話でしたので、音声がほとんど聞き取れない通話でした。
かろうじて聞こえる言葉は
「とり・・・」
だけでした。後は他の電波を拾っているのか雑音ばかり。
適当に話を合わせておいて後でちゃんと聞こうと思っていました。しかし何度か目の言葉が聞き取れて「とり」が「落ちていた」とのこと。
実はこれまで私は野鳥を何度か保護したことがあるのですが、残念ながらその全てが間もなく亡くなるという経験をしています。
きっと今回も傷ついた野鳥を夫が見つけたのだろう、可哀そうだが死んでしまうんだろう。そう思いました。
何もできないけれど最後の場所としてうちに来てもらって、その後は土に埋めてあげたいと途切れ途切れの通話の中で夫に伝えました。
少ない情報の中で考えが一致したので連れて帰ってくれることとなったのです。
急いで保護用の小さい虫かご(プラケース)に新聞紙を敷きカイロをその下に設置し、気が付けばどの方角から帰宅するかも知らないのに外に迎えに出ていました。入れ違いになってしまいましたが。
夫の手の中でまだ気を失っているようで、とりあえず家に入りました。虫かごに移して小鳥を確認すると、とてもきれいで上品な緑色のメジロでした。そこで失神から覚めた様子。
出血もなく、目も開いていたのでほっとしました。きっと何かと衝突をして失神していたのではないのでしょうか。
しばらく観察してみるとやはり元気そうで、なぜここにいるのかを考えているようでした。といっても暴れることもなくただじっとしているだけ。
夫と話して、もし大丈夫そうなら元も場所に放しに行こうと決めました。
少しかわいそうですが、体に大きなけがや骨折がないかなどを見るためにメジロを手に取りました。
本当に小さくて軽い!我が家には文鳥がいるのですがそれよりかなりの軽さ。
調べてみるとメジロの成鳥は約11g。うちの文鳥は25gあるので倍以上の差があることとなるのです。
けががないかのチェックをして、飛べるか翼を広げてみて・・・。
足も翼も大丈夫そうな様子でした。力も入っているし。
ふと、このメジロにも家族がいるのだろうと思いました。
今日のうちに帰してあげないととなったのです。もう日が暮れかけていました。
急いで車で元の場所に連れて行ったのです。そして夫の手から元気に飛び立っていきました。近くの植え込みの木の方へ一目散に飛んでいったように見えます。本当にあっという間に見えなくなりました。さようなら、メジロさん。
本来なら保護をせず遠目で失神から覚めるのを待つのが正解だったのかもしれません。しかしその場所は自転車しか通らないので、木の葉のような小鳥に気付くことなくひかれてしまうと思いました。
しかも野鳥に関しては素人の私たち夫婦。けがなどがあれば動物病院へ連れていくことも考えました。
今回のメジロは幸いにも失神していただけの様子だったので、目が覚めるまでのほんの数十分を保護したことに間違いはなかったと思います。
普段目にするメジロはすごく小さい上に警戒心も強いので、じっくり見ることはありませんでした。ほんの短い間でも、近くで見ることが出来たのは正直うれしかったです。
この発達した現代にいて、自然があり動物がいること。そこでの厳しい生活に関してはほとんど知らない事ばかり。
野鳥たちはそれぞれが特徴的な声で歌います。人と交わることはないのでしょうが、その声は私をとても癒してくれています。
野鳥以外にも、きっといろんな生き物がいる事でしょう。
小さな命を精いっぱい生きている姿にたくましさといじらしさを感じます。そんな存在を忘れずに、私たちも生きていかなければならないと思わされます。
今回は無事に自然に戻すことが出来たので、本当に良かった。もしまた同じようなことがあったら、きちんと調べてどうすべきかを決めたいと思いました。
みなさんも日々忙しい生活をされていることと思います。そんな中で身近な小さな自然を見つけて、少し癒されてみるのもいいかもしれません。
ほんの少しの交わりしか持てませんが、私はそれを楽しみにしてこれからも生活を送りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2021年3月15日 mar